※本記事は調査に基づいて作成しておりますが、あくまで参考情報としてご覧ください。
ご利用のサービスや時期によって状況が変わる場合がありますので、必ずご自身でも最新情報をご確認のうえ、ご判断ください。
入出金に関しての最終判断はご自身にてお願いいたします。

いつもご利用ありがとうございます。

最近、SNSなどで「銀行口座が凍結された」「出金できない」といった情報が飛び交い、不安に思っている方も多いのではないでしょうか。

情報が錯綜していますが、結論から言うと、これは一時的なトラブルではなく、2026年に向けて国が定めた「新しい法律」が原因です。

なぜ銀行やBitwalletが危険なのか、XMなどのブローカーで何が起きているのか。
現状判明している事実と、EAユーザーが資産を守るために取るべき対策をわかりやすく解説します。

 

※以前も解説記事をあげましたが半年ほど経過して状況も少し変わりましたので再度まとめなおします。

【参考資料】

https://www.fsa.go.jp/receipt/shunodaiko.html
https://www.ushijima-law.gr.jp/client-alert_seminar/client-alert/20250630paymentservicesact/

そもそも何が起きているのか?

SNSなどで「口座凍結」や「出金拒否」が騒がれている本当の理由。
それは、海外FXの利用そのものが禁止されたわけではありません。

原因:海外FXとお金のやり取りをする「仲介業者(収納代行業者)」が、日本の法律で禁止されようとしているからです。

振込んでいる相手の振込先の名義は「XM」などのブローカー名ではなく、「カ)〇〇ショウジ」のような全く知らない日本の会社名や個人名になっていませんか?

これが「収納代行業者」です。
海外FX業者は日本の銀行口座を持てないため、この「代行業者」が間に入って日本国内でお金を集め、海外へ送っています。

入金:ユーザー → 代行業者(日本の会社) → 海外FX業者

出金:海外FX業者 → 代行業者(日本の会社) → ユーザー

新しい法律で何が変わるのか

【クロスボーダー収納代行に関する資金決済法の改正】

新しい法律で何が変わるのか これまでこの仕組みはグレーゾーンでしたが、2025年6月の法改正により、国の方針が明確に決まりました。

「国の許可なく、海外へのお金の送金や受け取りを代行してはいけない」

実は、海外FXで使われている代行業者のほとんどは、この許可(資金移動業の登録)を持っていません。
※Bitwalletも例外ではありません。

許可がないのにお金を動かすことは、いわゆる「地下銀行」と同じ扱いになり、徹底的な取締りの対象となります。

なぜ銀行口座が凍結されるのか

日本の銀行は法律を守る義務があります。

そのため、「無許可で送金を行っている怪しい業者」との取引を強制的にストップさせています。

銀行側:「この代行業者、無許可だから口座凍結しよう」
ユーザー:「その代行業者に入金してしまった」
銀行側:「このユーザーも怪しい取引に関わっている可能性がある」

⇒これが、ユーザーの銀行口座まで巻き添えで凍結・調査されてしまう仕組みです。

Bitwalletなども、法律上はこの「収納代行業者」と同じ立ち位置になるため、同様のリスクがあります。

凍結=口座のお金を没収されるわけではありませんが、
ローンや生活費の支払いに利用していた口座であれば資金が一時的にロックされてしまうので危険です。

今後の見通し

公布」と「施行」のタイムラグの罠

「法改正はまだ先の話でしょ?」
「実際に法律が施行されてから動けば間に合うよね」

もしそう考えているなら、その認識が一番の命取りになります。

なぜなら、日本の法律の仕組みと、銀行のリアルな動きは、皆さんが思っているスケジュールとは全く違う動きをするからです。

法律には、以下の2つのステップがあります。

公布: 「新しい法律が決まりました」と世の中に発表すること(2026年6月頃を予想)
施行: 「今日からこの法律のルールを守りなさい」と実際にスタートすること

通常、金融系の法律はシステム対応などが必要なため、発表(公布)からスタート(施行)まで、半年〜1年ほどの「準備期間」が設けられます。
これだけ聞くと、「じゃあ施行される2027年頃まで大丈夫じゃないか」と思うかもしれません。

しかし、ここが大きな落とし穴です。

議題に上がった時点で「既定路線」

そもそも、日本の金融庁や法制審議会でこのレベルの議題(収納代行の規制)が上がっている時点で、議論は「やるかやらないか」の段階ではありません。
すでに「いつ、どのくらい厳しくやるか」という調整段階に入っています。

特にマネーロンダリング対策は国際的な圧力も強いため、やっぱり規制をやめます、という後戻りは99%あり得ません。
つまり、法律の条文がまだできていなくても、規制されること自体はもう確定しているのです。

銀行は「施行日」を待ってくれない

ここが最も恐ろしい点です。 日本の銀行は、法律が施行されるギリギリまで待ってはくれません。むしろ逆です。

将来的にNGになることが確定している取引を、今のうちから排除しておこう。
銀行はこのように考え、法律が施行されるずっと前の段階(今)から、自主規制という名のフライングで口座凍結や送金拒否を始めます。

銀行にとって一番怖いのは、後から金融庁に「わかっていて取引させたのか?」と責任を問われることだからです。

ニュースで法改正が発表された時には、すでに銀行口座は使えなくなっていた。
このパターンに陥らないよう、猶予がある今のうちに仮想通貨への移行を済ませておく必要があります。

【重要】唯一の解決策

これまでの説明で危機感を持っていただけたと思いますが、具体的にどう動けばいいのか。
XMなどの現状と合わせて、とるべき行動を整理します。

海外FXの鉄則「同一ルートの原則」

まず、大前提となるルールを再確認しましょう。

海外FXには、マネーロンダリング防止のために以下の絶対的なルールがあります。

入金相当額分は、必ず入金と同じルートで出金しなければならない

例えば、あなたが銀行振込で100万円を入金した場合、その100万円(元本)を回収する際は、必ず銀行振込で出金する必要があります。
(※出金先の銀行が入金時と違っても、名義があなた本人であれば出金自体は可能です)

XMユーザーが直面している「二重の壁」

特にXMを利用している場合、状況はさらに切迫しています。

  • 壁1:利益分の銀行出金はすでに不可 現在、XMでは利益分を銀行で出金することはできません。利益はすでに仮想通貨などの別ルートで出す必要があります。
  • 壁2:元本分の銀行出金も危ない 残るは「元本分」ですが、これこそが今回の法改正で狙われている銀行ルートです。 もし銀行ルートが完全に閉鎖されると、ルール上「銀行で戻さなければいけない100万円」を戻す手段がなくなり、資金が完全にロックされる恐れがあります。

日本市場で一番大きいと言っても過言ではないXMですので、
対策は実施すると予想されますが未だ発表がないので、楽観視すべきではないでしょう。

 

以前も「凍結されてもいいサブの銀行口座(捨て口座)を使えばいい」という意見を取り上げましたが、今回の法改正が公布されてしまえばその対策は無意味です。

なぜなら、今回の規制は「あなたの銀行口座」ではなく、送金を行っている「収納代行業者(送金元)」を停止させるものだからです。
送金してくれる相手がいなくなれば、あなたがどこの銀行口座を用意しようが、お金が届くことは二度とありません。

結論:資金引き揚げと「仮想通貨」への一本化

これらを踏まえると、EAユーザーがとるべき対策は一つしかありません。

  • 手順1:今のうちに銀行出金でリセットする まだ代行業者が動いている今のうちに、銀行入金で入れている資金(元本)をすべて銀行出金し、手元に戻してください。
  • 手順2:仮想通貨入出金で再スタートする 資金を回収したら、次はUSDT(テザー)などの仮想通貨を使って入金し直します。

これで「入金ルート=仮想通貨」という実績が作れるため、今後の出金もすべて仮想通貨で行えるようになります。

これからも海外FXをするのであればこのルートは”必修科目”なってきます。

銀行のリスクに怯えながら運用を続けるよりも、今のうちに安全なルートへ切り替えてしまう。
これが、2026年問題に対する唯一にして最強の防衛策です。

仮想通貨入出金の注意点などは別記事にてまとめる予定です。

さいごに

最後に一つだけ、知っておいてほしい現実があります

ここまで読んで、
XMは大手だし、日本人ユーザーも多い。本当に問題が起きるなら、事前に公式メールで案内が来るはず。
そう感じている方もいるかもしれません。

確かにXMは、日本市場の影響を大きく受けるブローカーです。
過去を見ても、比較的ていねいな告知を行ってきた実績があります。

ただし、それでも「必ず事前に知らせてくれる」と言い切ることはできません。
海外FXの世界では、これまで問題がなかったからといって、今後も同じとは限らないからです。

なぜ公式発表を待つのは危険なのか

もしFX業者が、
来月から日本の銀行への出金ができなくなります
と正直に発表したら、何が起きるでしょうか。

多くのユーザーが不安になり、一斉に出金を申請します。
いわゆる取り付け騒ぎが起きれば、業者側にとっても大きなダメージになります。

そのため実際には、最初からはっきりとした説明がされないケースが少なくありません。
システムメンテナンスや一時的な不具合といった表現で時間を稼ぎ、銀行ルートが使えなくなった後で、サービス内容の変更として事後的に案内される、という流れが現実的です。

XMだから安心、は保証ではありません

XMは、他の無名ブローカーと比べれば信頼性が高いのは事実です。
日本人ユーザーも多く、サポート体制も比較的整っています。

ただしそれは、あくまで可能性の話です。
大手だから安心、今まで大丈夫だったから今後も大丈夫、という考え方は、海外FXでは通用しないことがあります。

海外FXは、日本の法律の枠外で提供されているサービスです。
最終的に資金を守れるかどうかは、自分の判断にかかっています。

一番安全なのは、何も起きていない今です

公式メールが届いてから動くのでは遅く、
SNSで話題になってからでは、さらに遅くなります。

まだ特に問題が表面化しておらず、入出金も通常通り行えている。
この状態こそが、最も安全に資金を動かせるタイミングです。

だからこそ、

・現在、銀行入金している分は、銀行出金で整理する
・今後の運用は、仮想通貨入出金へ切り替える

この判断が、初心者の方にとっても現実的で、リスクの低い選択になります。

※本記事は調査に基づいて作成しておりますが、あくまで参考情報としてご覧ください。
ご利用のサービスや時期によって状況が変わる場合がありますので、必ずご自身でも最新情報をご確認のうえ、ご判断ください。
入出金に関しての最終判断はご自身にてお願いいたします。